自然-音楽 その関係
なぜ人は森林に行き安らぎを感じるのか?
なぜドイツの若者たちはかつて(今も?)思索する場所を
森林に求めたのか?
この自然の普遍性とはどこにその原理があるのか?
これと似たようなことを音楽についてふと感じた。
聴いていてまったく自然で、まるでいい革靴のように
馴染んでくる音楽―クラシック、ジャズ―は、
なぜ何度聴いても飽きず、むしろ落ち着くのか?
あるバイオリンの音色を聴いていて思うところがあった。
「この音色はまるで、森を歩いていて巨木の樹皮に触れるような感じだ」
クラシックは、優雅な「音そのもの」を「手で作り上げている」ことが
根本にあると思う。
一方ジャズは、音やリズムの「アイデア」や「音の空間」を
やはり「手で作り上げている」
ところに、惹かれるところがあるんじゃないだろうか。