2009年5月26日火曜日

デザインを科学する 人はなぜその色や形に惹かれるのか?

ポーポー・ポロダクション/ソフトバンククリエイティブ

デザインとは何だろう。

なくてもいいが、あると生活がとても豊かになるもの。ちょうど、音楽のように。時には、意識を触発して、行動のきっかけにもなりうるもの。
・・・だと思う。
この本には、そうした、デザインにより意識に生じる傾向や、ある業界には知られている経験則、よいデザインのコツや、積極的利用法までがぎゅっと詰まっている。

なお、人間がデザインに対してなぜそのように反応するかは、脳科学的に謎が多く、ほとんど解っていないらしい。そういう意味では、この本は視覚刺激の体系的なリアクション全集、といったところだ。

本書を読んでの応用先は、毎朝のネクタイの色の選択から、戦略的に顧客を消費行動に駆り立てるための技までと、本当に幅広い。

 自分の意思を効果的に伝えるには?
 よい印象で伝えるには?
 それをより長く記憶に残すには?

デザインは、
人間が何を見ているのか、ということの鏡だと言える。