図解・創造的仕事の技術
忰田 進一 著/ソフトバンクパブリッシング
分かりやすく効果的に伝えるための基礎が書かれている。内容はごくごく当たり前のことだけど、これを実践してる例は 普段見る図の中では少ないと思う。普段から説明には必ず図を使ったり、図が思い浮かぶような 言葉を選んでいると心がけている人には、こうして具体的な方法として示されることは興味深い。
ただし、「図解」云々以前に、文章の書き方に統制がなく、 話の展開が分かりづらい。たとえば、何の説明もなく勝手に割り振った多種の記号を、段落記号に使っているようだが、最初は何の意味やらさっぱり分からない。また話の展開についても、章ごとにはストーリーがあるが、その中身は羅列でしかない。そして重大なオチとして、「転載された具体例が、言っているほど分かりやすくない」。
文章の書き方も含めて、6割が反面教師?という本だけど、我慢して内容だけつかめば 役に立つ本。